
(画像:東北電力)
東北電力は10月26日、電気出力825MW「女川原子力発電所」2号機のタービン建屋内に設置された高圧第1給水加熱器(B)水室逃し弁の点検および取り替えを完了し、同日18時に原子炉を起動したと発表した。
同社は9月1日、当該弁から微量の水が排水槽へ漏れ出ていることを確認した。環境への放射能の影響はないものの、漏れ出る量がわずかに増えたため、10月17日1時に発電を計画停止し、同日13時57分に原子炉を冷温停止していた。
分解点検の結果、弁体と弁座の接触面の一部に幅4mm程度の浸食が見つかった。東北電力は、給水系の浄化運転時の圧力変動や振動で弁体と弁座の密着性が低下し、錆などの微細な異物がかみ込んだことで、微量の漏えいから徐々に浸食が進んだと推定している。
再発防止策として、原子炉起動過程で使っていた弁固定治具を、起動前の給水系の浄化運転時にも使用する。同社は今後、原子炉出力を上昇させ、準備が整い次第、発電を再開する。なお、10月28日19時50分時点で、2号機の出力はゼロとなっている。
女川原発2号機は1995年に運転を開始した。福島第一原発事故後、2024年10月に再稼働し、同年12月に営業運転を再開した。2026年1月14日から再稼働後初の定期検査を実施し、検査中の5月にも、蒸気から水分を分離するタンクにつながる弁に金属片が挟まり、原子炉を一時停止していた。同年6月9日に検査を終えて運転を再開していた。