
(画像:パワーエックス)
大和ハウス工業(以下、大和ハウス)は9月16日、福岡県の1.9MW/9.8MWh「DREAM Storage Battery 福岡鞍手系統用蓄電所」の運転を開始した。蓄電システムを納入したパワーエックスが10月2日に発表した。
同蓄電所は、2025年に蓄電所事業へ参入した大和ハウスにとって初号案件となる。同社の九州工場内にあるテニスコート跡地に建設され、敷地面積は約530m²である。
大和ハウスが2025年8月に発表した計画では、EPC(設計・調達・建設)は同社が自ら担うとしていた。蓄電システムには、コンテナ型「Mega Power 2700A」4基を採用した。パワーエックスは運転開始後も、アグリゲーターとして蓄電所の運用を担う。
DREAM Storage Battery 福岡鞍手系統用蓄電所で大和ハウスは、系統用蓄電所事業の実用化に向けた実証実験を進める方針である。建設から運用までを一貫して行う体制を構築しており、今後はコスト構造や採算性、運用方法といった事業性の検証を進める。
本事業は、経済産業省の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されている。補助額は約1億4,000万円とみられる。
大和ハウスは単独開発のほか、他社との共同保有案件や、他社の蓄電所のEPCにも取り組む。2026年6月には、東京電力ホールディングスと系統用蓄電所の共同開発で業務提携し、2035年までに全国で計1GW/4GWh規模の開発を目指す方針を示した。
2026年9月には、完全子会社の大和エネルギーが系統用蓄電所のEPC事業への本格参入を発表した。初号案件として、ENEOS Powerが静岡県静岡市で計画する50MW/109MWh特別高圧蓄電所のEPC契約を締結している。