
AMP-lifyは10月14日、福井県美浜町で50MW/200MWh系統用蓄電所の建設を開始し、プロジェクトファイナンスを完了したと発表した。同案件には、このほか2MW/8MWhの系統用蓄電所も併設する。運転開始は2027年を予定している。
同蓄電所は、卸電力市場、需給調整市場および容量市場で取引して収益化を得る計画だ。
プロジェクトファイナンスはオランダの金融機関のINGが提供した。融資枠の総額は64億8,100万円で、INGは単独融資銀行およびマンデーテッド・リード・アレンジャーを務めたほか、口座管理銀行、DCHプロバイダー、ヘッジプロバイダーおよびグリーンローン・コーディネーターも担った。同行によると、国内の系統用蓄電所向けの融資は今回が初めてとなる。
蓄電システムの調達先は公表されていない。ただし、AMP-lifyは2026年9月、トリナ・ストレージと約1GWh分の系統用蓄電所向け設備の供給に関する覚書を締結しており、トリナ・ストレージ製の蓄電システムが採用される可能性がある。
AMP-lifyは2016年、カナダの再エネ開発会社Amp Energyの完全子会社として設立された。2023年に系統用蓄電所事業へ参入し、2024年にはBanpuの子会社Banpu NEXTとAravestが主要株主となった。2025年に旧社名のAmpから現在の社名へ変更している。
同社は現在、合計1GWh超の系統用蓄電所を開発しており、2027~2030年にかけて順次運転を開始する予定である。AMP-lifyによると、2026年3月時点で、美浜町の案件のほかに山口県で122MWhの案件を開発中である。