
Tensor Energyは7月27日、ライジングコーポレーションと低圧系統用蓄電所のアグリゲーション事業で協業すると発表した。両社は2028年までに500ヵ所、2030年までに1,000ヵ所の案件組成を目指す。
アグリゲーション案件の企画、用地確保、設計、調達、施工、系統連系申請、販売はライジングコーポレーションが担当する。一方、Tensor Energyは、自社のアグリゲーション運用システムを活用し、市場入札や充放電制御、精算などを担い、市場参加の最適化を図る。対象案件の設備容量や運転継続時間は公表されていないが、低圧区分のため50kW未満となる見込みだ。
ライジングコーポレーションは、Tensor Energyのアグリゲーション運用システムについて、各案件地に設置したEMS(エネルギーマネジメントシステム)で蓄電池を個別に制御する方式を採用していることを評価し、協業先に選んだとしている。クラウドから多数の蓄電池を一括制御する方式に比べ、通信の途絶や遅延が起きた際に計画から逸脱するリスクを抑えられるという。
Tensor Energyにとって同分野の協業は、2026年7月21日に発表したLC-JAPAN、22日のグリーンロードエナジーに続くものとなる。先行する2件では、いずれも2028年までに1,000ヵ所の組成を目標に掲げている。これら3件を通じて、2028年までに計2,500ヵ所を目指すことになる。
ライジングコーポレーションは1997年に設立された。住宅用と産業用の省エネシステムの販売や施工、FITを活用した太陽光発電事業などを手掛けてきた。2024年にプロ投資家向け株式市場であるTOKYO PRO Marketに上場し、2026年1月に系統用蓄電所事業へ参入した。現在は低圧案件に加え、2MW/8MWh規模の高圧案件も複数開発している。
福岡県に本社を置くTensor Energyは2021年に設立され、全国で1,000ヵ所超の低圧太陽光発電所を管理している。2026年4月より需給調整市場で、50kW未満の小規模蓄電池や屋根設置太陽光など低圧リソースの市場参加が解禁されたことを受け、同月に低圧系統用蓄電所のアグリゲーション事業を始めた。
太陽光発電で低圧案件の開発が広がったことと同様に、低圧系統用蓄電所への関心も高まっている。高圧や特別高圧に比べて小規模な用地に導入でき、接続申込みから数ヵ月で系統連系できることも利点である。