
イーレックスは7月23日、京都府亀岡市で2MW/8MWh規模の系統用蓄電所を開発する計画を発表した。これは、アグリゲーション事業の一環としての位置づけである。
工事請負契約は、グリーンエナジー・プラスと同日に締結した。運転開始は、2027年度第1四半期を予定している。
今回の案件は、イーレックスにとって3件目の系統用蓄電所であり、関西エリアでは初となる。蓄電池保有と維持管理に加え、アグリゲーターとして運用と制御を担い、卸電力市場、需給調整市場、容量市場に参加する計画だ。
グリーンエナジー・プラスは、グリーンエナジー&カンパニーの完全子会社で、GX関連の発電所の開発と販売を手掛けている。イーレックスの蓄電所では、第1号案件と第2号案件でも工事請負契約を締結している。
イーレックス初の系統用蓄電所である1.9MW/8.1MWh「宮崎県串間市蓄電所」は、2026年4月に運転を開始した。また、千葉県でも同規模の蓄電所を開発中で、2026年度第3四半期の運転開始を見込んでいる。さらに、福岡県では、西日本プラント工業グループの太陽光発電所に併設する蓄電池も開発している。
同社は、大口需要家を中心とした再エネ電源の調達ニーズの高まりを背景に、バイオマス発電と電力トレーディング事業から、アグリゲーション事業へ事業領域の拡大を進めている。
2025年10月には、韓国・サムスン物産の日本法人であるサムスンC&Tジャパンと、系統用蓄電所の共同開発に関する覚書を締結した。両社は折半出資の合弁会社を通じて、全国規模で案件開発を進める方針を示している。
なお、覚書の発表時に公表していたサムスンC&Tジャパンによる宮崎県串間市の蓄電所への共同出資については、その後の状況が公表されていない。