北陸電力、富山市初の107kW営農型太陽光発電所を開発、オフサイトPPAで富士製薬工業に供給

2026年7月15日
北陸電力グループがブルーベリー畑に設置した発電設備
(画像:北陸電力)

北陸電力および完全子会社の北陸電力ビズ・エナジーソリューションは6月30日、富山県富山市に出力107kW「北陸電力呉羽農場エネルギーパーク」を建設したと発表した。発電した電力は、富士製薬工業とのオフサイトPPAを通じて7月1日から供給が開始されたとみられる。

同発電所は北陸電力研修センター内に設置したもので、富山市内で初めての営農型太陽光発電所である。

開発および運営は北陸電力ビズ・エナジーソリューションが担い、小売電気事業者は北陸電力が担当する。同PPAに基づき、発電電力の全量を富士製薬工業の富山工場に供給する。なお、年間発電量は約105MWhを見込んでいる。

メガソーラービジネスによると、太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)はHuawei製、営農型架台は日本BSL製を採用。EPC(設計・調達・建設)はアーネスト、O&M(運営・保守)はディブエナジーが担当するとしている。

研修センターには、かつて農業の電化を研究した試験農場があった。その経緯を踏まえ、太陽光発電設備の下部には、協力農家が栽培するブルーベリー畑を整備した。

北陸電力グループは、2026年4月に「新中期経営計画 2026年度アクションプラン」を公表した。その中で、2030年代前半に再エネ開発量を、2018年度比で1,000MW以上とする目標を掲げている。なお、2025年度末時点の開発量は750MWに達したとしている。

太陽光については、新規案件やセカンダリ案件に加え、耕作放棄地の再生や営農型太陽光の開発を検討し、導入拡大を進める方針を示している。

北陸電力ビズ・エナジーソリューションは、2022年6月から、セブン-イレブン・ジャパンとのオフサイトPPAに基づき、6.2MWdc/3.9MWac「北電BESTテクノポート福井太陽光発電所」から石川県、福井県、富山県のセブン-イレブン約300店舗へ電力を供給している。現在、公表済みの単独案件としては、オンサイトおよびオフサイトPPAを計19件・35MW超締結している。

医療用医薬品事業を展開する富士製薬工業は、これまでも北陸電力グループとのオンサイトおよびオフサイトPPAを通じて脱炭素化を進めている。今回の営農型太陽光発電もその一環である。

営農型太陽光をめぐっては、農林水産省が2026年4月に、農地一時転用手続きや審査基準の見直し案を公表した。不適切な大規模太陽光発電への対策の一環で営農継続を最優先としつつ、地域との共生と再エネ事業の推進の両立を目指す方針だ。

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