
リミックスポイントと日本蓄電池は12月9日、系統用蓄電所の開発を協業する業務提携契約を締結したと発表した。今回の提携は、運用最適化や電力市場における取引・データ分析ノウハウを有するリミックスポイントと、蓄電所の開発用地を保有する日本蓄電池が協働することで、早期運転開始を目指すもの。
リミックスポイントが匿名組合出資を決議したNCパイオニアを通じて、2026年末までに7ヵ所の蓄電所(各2MW/8MWh)を運転開始する予定だ。
全国4エリアでの建設を予定しており、九州に3ヵ所、東北に1ヵ所、関西に1ヵ所、中部に2ヵ所となる。九州エリアでは、熊本県玉名市(2026年2月運転開始予定)、福岡県嘉麻市(同年3月予定)、鹿児島県枕崎市 (同年8月予定)に設置される。東北エリアは、宮城県仙台市(同年3月予定)、関西エリアは和歌山県海南市(同年9月予定)、中部エリアは長野県長野市および岐阜県揖斐川町(同年10月予定)に設置される見込みである。両社は今後も、協業による系統用蓄電所の拡大を図る方針だ。
開発および建設は日本蓄電池が担当し、電力運用はリミックスポイントが担う。NCパイオニアは、2025年12月に設立され、リミックスポイントは20億円を出資。アセットマネジメントは、日本蓄電池のグループ会社ecoプロパティーズが担当する。
リミックスポイントは、蓄電所の不足で高値が続く需給調整市場に早期参入する方針だ。両社は、順次運転を開始する蓄電所の調整力を需給調整市場に供給することで、いち早く高収益の確保を目指す。
今回の取り組みにより、リミックスポイントは蓄電所事業に参入し、今後注力していくものとみられる。同社は2025年5月に、熊本県の「宇城太陽光発電所」(出力:968.5kW)をFIPへ移行し、蓄電池(蓄電容量:2.5MWh)を併設する計画を発表しており、今回の取り組みはこれに続くものとなる。同社は、「中期経営計画(2027-2029)」において、5ヵ所のFIP発電所および今回の7ヵ所を含めた20ヵ所以上の蓄電所の保有を目標としている。
一方、日本蓄電池は2024年7月に設立され、業務提携などを通じて高圧蓄電所の開発に注力している。2025年5月には、サンヴィレッジとの業務提携により、愛知県春日井市で同社初の「春日井市西尾蓄電所」(2MW/8MWh)を運転開始した。