
(画像:山梨県)
山梨県企業局は7月31日、大月市で小水力の出力152kW「深城第二発電所」の運転を開始したと発表した。県営29番目の水力発電所となる。
小水力発電所10ヵ所程度の迅速な開発を目指して2013年度に開始した「やまなし小水力ファスト10」では、7番目の案件となる。
同発電所は、既設の340kW「深城発電所」の放流水を活用し、未利用の落差エネルギーで発電する。最大使用水量は毎秒1.0m³で、年間発電量は992MWhを見込んでいる。発電した電力はFITにより売電し、得られた収益の一部は県の重要施策へ活用する計画だ。
県企業局は深城第二発電所を含め、合計29件・120.9MWの水力発電所を保有している。最大は1963年に運転開始した20.3MW「野呂川発電所」である。このほかの再エネ電源では、小規模太陽光発電設備も5件・約1.1MW保有している。
県営水力を巡っては、パルシステム電力、地球クラブ、UPDATERの3社が県企業局の水力発電所5ヵ所・計42.5MWを共同で落札し、2024年4月から2027年3月までの3年間、固定価格14.41円/kWhで購入する契約を締結している。当時の発表によると、年間約150GWhを調達しているとみられる。
また、2026年3月には県営の1.9MW「藤木発電所」について、2027年度の容量市場追加オークションに参加するためのアグリゲーターを選定する一般競争入札を実施し、JERA Crossが約1,350万円で落札した。県企業局はFITや相対契約による売電にとどまらず、容量市場への参加など様々な方法により、県営水力の安定収益の確保を進めている。