
(画像:大和ハウス工業)
大和ハウス工業は8月3日、子会社の大和エネルギーが兵庫県豊岡市で運営する太陽光発電所、出力2.1MWdc/1.8MWac「DREAM Solar兵庫豊岡」のリパワリング工事を実施したと発表した。
発電量と売電収入は初年度計画値で最大約40%向上する見込みだ。
大和エネルギーにとって過去最大規模のリパワリングで、2026年3月12日に着工し、5月31日に完了した。工事全般をニチモが担当し、撤去した太陽光パネルは伊藤忠メタルズを通じてリユースされる。
太陽光パネルは、245Wの片面受光型8,820枚から445Wの両面受光型4,862枚へ更新した。あわせて、敷地内に防草効果を備えた白色のマルチライニングシートを敷設し、地面からの反射光を活用することで発電効率の向上を図った。
PCS(パワーコンディショナー)は、発電した電力を少数の大型機器にまとめて変換する集中型から、複数の小型機器に分散して変換する分散型へ変更した。具体的には、630kW機3台を105kW機18台へ変更し、一部機器が故障した場合でも発電所全体の出力に与える影響を抑制できるとしている。
経済産業省の事業計画認定情報によると、同発電所は2013年2月にFIT認定を取得している。当時は出力10kW以上の太陽光発電を対象に、FIT価格40円/kWhが適用された。2014年3月に運転を開始し、大和エネルギーが2017年に取得した。FITの買取期間は2034年初頭に終了する見込みだが、同社はその後も運営を継続する方針を示している。
大和エネルギーは、今回得た知見を自社が保有する他の太陽光発電所のリパワリングにも活用する方針だ。あわせて、他の発電事業者向けに、投資対効果の試算から設計、施工、アフターフォローまでを一括で提供するサービスの展開も計画している。
こうした動きの背景には、日本でFIT制度の初期に導入された太陽光発電所が運転開始から10年以上を経過し、設備更新の時期を迎えていることがある。ENEOSリニューアブル・エナジーが和歌山県で運営するJRE日高川太陽光発電所などでも、リパワリングの取り組みが進んでいる。