PAG Renewables、岩手県で80MW太陽光の環境影響評価手続きを開始、2031年の運転開始を目指す

2025年7月25日
PAG Renewablesはゴルフ場跡地で複数の大規模太陽光
発電所を開発している(画像:PAG Renewables)

PAG Renewablesは7月8日、岩手県岩手町で計画中の太陽光発電事業(最大出力: 80MW/DC、50MW/AC)について、「計画段階環境配慮書」を公表し、環境影響評価手続きを開始した。

配慮書によると、建設予定地はかつて西武グループが所有していた岩手沼宮内カントリークラブの跡地である。約280haの面積に出力660Wの太陽光パネルを約12.2万枚設置する計画である。着工は2028年頃、運転開始は2031年を見込んでいる。

経済産業省によると、2025年6月末時点で岩手県内には、FIT・FIP認定を受けた出力10MW/AC以上の太陽光発電所が27ヵ所稼働している。そのうち、岩手町内では1MW/AC以上の案件が3ヵ所あり、カガヤ不動産の発電所(出力:1.8MWAC)のほか、富士興産の発電所2ヵ所(各出力:1.45MWAC)が稼働している。PAG Renewablesの発電所が計画通り稼働すれば、同町内では最大規模の太陽光発電所になるとみられる。

PAG Renewablesは、2025年6月に島根県浜田市でもメガソーラー事業(出力:44MW/DC、29.9MW/AC)の環境影響評価手続きを開始しており、岩手県の案件はそれに続くものである。

近年、メガソーラーに適した開発用地が減少するなか、ヴィーナ・エナジーパシフィコ・エナジーなど、ゴルフ場跡地を活用する事例が増えており、PAG Renewablesも同様の戦略のもと開発を目指している。

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