8月8~14日JEPXスポット価格、お盆による需要減で5.84円安も前年同週比では4.88円高

2026年8月14日

日本卸電力取引所(JEPX)によると、8月8~14日のシステムプライス週間平均は14.48円/kWhとなり、前週比5.84円安となった。週間平均の下落は2週連続。お盆期間に入り、大規模工場などの稼働が低下したことで電力需要が前週比で約17%減少し、価格が大幅に下落した。

一方、前年同週(2025年8月9~15日)の週間平均は9.60円/kWhで、今年は前年同週比4.88円高となった。需要が減少するお盆期間であるものの、燃料価格の上昇を背景に、価格水準は前年より底上げされている。

エリアプライスでは、休日でも高価格帯で約定する傾向が続いた。8日(土)の特に東京・中部エリアでは0:00〜08:00、22:00〜24:00の夜間時間帯に16〜31円/kWhで推移した。夜間でも価格が下がらず、昼間より夜間の価格が高い凹型の価格形成となった。

週間最高値は31.08円/kWhで、8日(土)01:30~02:00に東京・中部エリアで記録した。深夜帯であることから需要増加による価格上昇は考えにくく、売り入札状況の変化が要因とみられる。JEPXの公表データによると、前週同曜日の8月1日(土)の同時間帯と比較して、0~0.01円/kWhでの売り入札量が約2,300MWh少なかった。安値帯の売り入札量が減少したことで、深夜帯にもかかわらず価格が上昇した可能性がある。

一方、週間最安値は0.01円/kWhで、11日(火・祝)11:00~14:30の7コマにわたり四国エリアで記録した。四国エリアで0.01円/kWhまで下落するのは7月14日以来となる。祝日かつお盆期間で産業需要が大きく減少するなか、昼間の太陽光発電の出力増加などによって供給余剰が生じた。

ただし、価格の下落は同日で底を打った。日平均は同日の11円台を底に、12日以降は12円台半ばから後半で横ばいとなり、下げ止まりがみられた。

8月15日以降は、猛暑が続いていた西日本でも気温はいったん落ち着く見込みだ。冷房需要の減少により、需給ひっ迫への懸念は小さいとみられる。一方、足元では東京・中部などを中心に夜間価格が高い水準で推移している。需要の少ない時間帯でも価格が下がりにくい状況が続いており、燃料価格の上昇に伴う火力電源の限界費用の上昇が、引き続き価格を下支えする可能性がある。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

系統用蓄電所トラッカー

国内で公表されている500件以上の系統用蓄電所プロジェクトに関するデータにアクセスできるトラッカーサービス。各案件の事業者、アグリゲーターなどのステークホルダーや設備の詳細情報など、実務に役立つ情報をご覧いただけます。

コーポレートPPAトラッカー

国内で公表されている800件以上のコーポレートPPA契約をデータベース化し、発電事業者、小売電気事業者、需要家などの情報をまとめ、契約単位毎に詳しい情報にアクセスできるようにサービスをご提供します。

その他の電力市場最新ニュース

エネハブでは、公表されている蓄電所コーポレートPPA詳細を簡単にアクセスできるデータベースサービスを提供しています:

エネハブでは、公表されている蓄電所コーポレートPPA詳細を簡単にアクセスできるデータベースサービスを提供しています:

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。