
滋賀銀行は4月1日、子会社であるしがぎんエナジーが保有するFIT太陽光発電所の電力をFIT特定卸供給の仕組みを活用して調達すると発表した。小売電気事業者は大阪ガス。
供給先は、同行の本店ビルと電力契約容量の大きい主要支店の予定で、滋賀銀行グループにおける再エネの「自産自消」モデルを実現する。
大阪ガスは同日より、滋賀銀行への再エネ電力の供給を開始しており、今後、しがぎんエナジーが保有する太陽光発電所由来の環境価値を組み合わせて供給する。
本発表は、滋賀銀行のほかに、発電事業者であるしがぎんエナジー、小売電気事業者である大阪ガスおよび同社の販売代理店であるDaigasエナジーが連名で行ったものだ。
対象となる発電所の詳細は公表されていないが、経済産業省の事業計画認定情報によると2026年2月末時点で、しがぎんエナジーはFIT太陽光発電所17件・合計出力24.7MWdc/21.1MWacを保有している。この中には、滋賀県内の11.6MWdc/9.8MWacの案件のほか、中部および関西エリアにおける2MW未満の高圧案件16件が含まれる。
「特定卸供給」とは、FIT電源で発電した電気を卸電力市場を通さずに、特定の発電所を指定して小売電気事業者へ卸供給できる仕組み。「FIT証書の優先割当」の申請を行った場合には、指定された小売電気事業者は、同電力に紐づく非化石証書を四半期ごとのオークションを通じて取得することも可能となる。
本仕組みは、FIT電源の保有者が自社発電の電力と環境価値を活用するための手法の一つである。FIPへの移行と並び、グループ内PPAの実現を可能にする選択肢である。直近では、1月5日に運転を開始した、長崎県の洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」でも活用されている。