
(画像:藤谷良秀, CC BY-SA 4.0)
関西電力は8月9日、福井県の電気出力1,180MW「大飯発電所」3号機が自動停止したと発表した。8月8日午後11時56分に発電機の「界磁喪失警報」が発信されたことを受けたもので、原因は調査中としている。運転再開の見通しは示していない。
同社によると、「界磁喪失警報」は、発電機内に磁界を発生させるための状態が失われた際に発信する警報である。なお、周辺環境への放射能の影響はないとしている。
関西電力送配電が公表する30分単位の需給実績によると、同社管内の原子力発電出力は8日午後11時30分時点の約4,700MWから、9日午前0時には約3,600MWまで低下した。その後も記事執筆時点まで、おおむね3,600MWの水準で推移している。大飯3号機の停止による約1,100MWの出力低下が反映されたとみられる。
大飯3号機は2025年9月10日に定期検査を終え、本格運転を再開した。関西電力の2026年度原子力発電所運転計画では、次回の定期検査を2026年10月に開始する予定となっている。今回の停止が長期化した場合、定期検査の開始時期を前倒しする可能性もある。
同社では2026年5月にも、電気出力826MW「美浜発電所」3号機を蒸気漏れのため手動停止した。その後は運転を再開せず、定期検査を予定より3日前倒しして6月16日から検査に入っている。
関西電力は、原子炉7基・計6,580MWを再稼働させており、再稼働済み容量では国内最大である。このうち「美浜発電所」3号機と電気出力870MW「高浜発電所」3号機が定期検査のため停止しており、今回の大飯3号機の停止で、同社の稼働中の原子炉は4基となった。