北海道電力、泊原発の防潮堤は2027年8月中旬頃完成へ、3号機の再稼働時期は公表見送り

2026年7月31日
北海道電力は電気料金値下げの方針を維持する
(画像:原子力規制委員会)

北海道電力は7月30日の記者会見で、「泊発電所」で進めている津波対策の防潮堤設置工事について、完了時期を2027年8月中旬頃と発表した。

2024年3月の工事開始以降、防潮堤以外の安全対策工事と工程を調整し、決定した。当初は2027年3月頃の完了を見込んでいたが、2026年1月の冬の暴風雪の影響などで工期が遅れたとしている。

一方、電気出力912MWの同3号機の再稼働時期は、公表を見送った。同社は2026年4月時点で、今夏に公表するとしていたが、記者会見で北海道電力の斎藤晋社長は「設計および工事計画の認可申請にかかる審査の中で、原子力規制庁への説明が継続していることから、泊発電所の再稼働時期については、審査の進捗を見極めた上でお知らせする」と説明した。

防潮堤の工事費は総額約1,800億円を見込み、内訳は準備工事が約700億円、設置工事が約1,100億円としている。完了時期の見直しに伴う変更額は精査中であるという。

また、3号機の再稼働後に予定する電気料金値下げの方針に変更はないとした。2025年10月に公表した試算では、家庭向け電気料金を約11%、自由料金を平均約7%引き下げる見通しを示している。燃料価格や金利などにより変動する可能性があるとしつつ、効率化を進めて値下げ幅の維持に努める考えを示した。再稼働は防潮堤を含む安全対策工事の完了後となるため、早くても2027年秋以降となる可能性が高い。電気料金の値下げもそれ以降になるとみられる。

泊原発3号機は2025年7月に原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に合格した。同年12月には、北海道の鈴木直道知事が再稼働に同意している。

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