
(画像:ポート)
ポートは4月17日、系統用蓄電所事業への本格参入を発表した。年間約10件の蓄電所開発を目指す。また同日、同社は2MW/8MWhの蓄電所4件への開発投資を決定した。これらの資金調達のため、三菱UFJ銀行と16億円のグリーンローン契約を締結したことも明らかにした。
同社は、ノウハウの蓄積とコストの最小化を目的に、自社開発で進めていく方針である。また、早期稼働が可能な高圧案件に特化し、機動性と柔軟性を確保するため、自己資金のみで開発を行うフルマーチャント(完全市場取引)型で運用する。
今回、資金調達を行った4件は、長野県と長崎県にそれぞれ2件ずつあり、いずれも2026年6月頃に着工する予定。稼働時期は、「長野佐久第一蓄電所」が2026年12月頃、「長野木曽蓄電所」は2027年5月頃を見込んでいる。また、「長崎佐世保上原蓄電所」は2027年1月頃、「長崎佐世保吉井蓄電所」は同年4月頃の見通しである。
三菱UFJ銀行との同契約では、財務制限条項として、連結純資産を前年度末または2025年3月期のいずれか大きい方の75%以上に維持することが求められる。また、連結営業損失の2期連続計上を回避することも必要だ。さらに2028年度以降は、当該4件において営業キャッシュフローが2期連続で赤字にならないことも条件となる。
同社が蓄電所事業への本格参入を進める背景には、参入を検証する一環として、2025年に群馬県内で稼働した3ヵ所の蓄電所で事業性を確認できたことがある。これらは運転開始初年度から黒字化を達成した。