
(画像:パワーエックス)
地熱発電事業などを手掛ける町おこしエネルギーの関連会社は、北海道で開発する約50MW/255MWhの系統用蓄電所向けに、パワーエックスの蓄電システムを発注した。これは、パワーエックスが5月29日に発表したものである。
蓄電所には、同社の蓄電システム「Mega Power 2500」を102基導入する。運転開始は2029年度を予定している。
本事業は、経済産業省の2025年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択された案件である。補助金の執行団体である一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の資料によると、SPC(特別目的会社)である東釧路蓄電所を通じて、約38.2億円の交付決定を受けている。このことから、同蓄電所は釧路市またはその周辺に建設されるとみられる。
今回の案件は、町おこしエネルギーが公表した初の蓄電所案件である。国内では近年、運転継続時間4時間以上の特別高圧案件の開発が増加しており、本案件もその一例といえる。
2026年5月28日までの過去365日間における北海道エリアの日次価格スプレッド(最高価格と最低価格の差)の平均値を基に試算すると、運転継続時間5時間の蓄電池は4時間と比べて約16%、3時間と比べて約44%多くの値差収益を取り込めた計算となる。
町おこしエネルギーは2024年、熊本県で出力4.99MWの「小国町おこしエネルギー地熱発電所」の運転を開始した。また、北海道では羊の放牧と太陽光発電を組み合わせたソーラーグレージング案件も展開している。