
クラダシは11月13日、辻・本郷スマートアセットと系統用蓄電所の共同開発・運用を目的とした合弁事業の実施について基本合意したと発表した。
両社はSPC(特別目的会社)を設立し、2年以内に5件以上の系統用蓄電所の開発を予定している。出資比率はクラダシが51%、辻・本郷スマートアセットが49%となる見込み。また、投資家から出資を募り、蓄電所運用を目的とした蓄電所ファンドの組成も検討している。新会社の名称など具体的な事項については現在検討中であり、今後の決定を踏まえて、改めて発表される見通しである。
本事業では、クラダシは用地選定やアセットマネジメント業務を担い、辻・本郷スマートアセットは、太陽光発電および蓄電池事業におけるノウハウを活かし、開発・施工・運用を担当するとみられる。また、YKエンジニアリングが設計・施工パートナーとして参画する予定である。
クラダシは「2025年6月期‐2027年6月期中期経営計画」に基づき、2025年1月に系統用蓄電所事業に参入した。第1号案件として、栃木県小山市に「栃木小山蓄電所」(1.99MW/8.14MWh)を開発し、同年4月に完成させている。さらに、同年8月には、取締役会において系統用蓄電所4件に対する投資計画を決議したと発表した。これらの案件が新会社に移管されるかどうかは、現時点では明らかにされていない。
辻・本郷スマートアセットは、税理士法人グループの一員として、顧問先の支援体制を背景に、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー関連事業を展開している。発電所の売買・開発支援・運営に加え、住宅用・産業用の太陽光発電システムおよび蓄電池システムの設計・施工・販売を行っており、小売電気事業者としても登録されている。