ENEOS子会社、条例規制により最大95MWの折爪岳北陸上風力発電事業を中止

2025年9月24日
計画予定地が保護エリアであることから計画を断念した

デイリー東北が9月11日に報じたところによると、ENEOSリニューアブルエナジーは、環境影響評価手続を進めている「(仮称)折爪岳北陸上風力発電事業」(最大出力:95.2MW)の中止を決定した。

同事業の想定区域の一部が、青森県の「青森県自然・地域と再生可能エネルギーとの共生条例」で定める保護地域および保全地域内にあることを中止の理由に挙げている。また、岩手県の「陸上風力発電事業に係る環境影響評価ガイドライン」でもレッドゾーンにも該当しているとされる。

同事業は、 ENEOSに統合される以前に存在したジャパン・リニュアブル・エナジーの下で、2015年7月に環境影響評価手続が開始され、2016年10月に方法書を公表していた。青森県議会は2025年3月、太陽光・風力発電所の開発を規制する2つの条例を可決した。これらの条例では、県内を4種類に区分し、「保護区域」では原則として開発が禁止され、「共生区域」として指定されなければ事業の承認を得られない。また、開発に際しては合意形成が必要で電源の種類と区域の種類に応じて毎年課税される仕組みとなっている。

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