
蓄電所事業に追加投資していく(画像:クラダシ)
食品ロス削減のためのマーケットを運営するクラダシは8月26日、取締役会で系統用蓄電所4件に対する投資計画を決議したと発表した。蓄電所の所在地や開発スケジュール、総投資額などは公表されていない。
同社は2024年12月に蓄電所事業への参入を検討し始め、2025年1月には事業開始を正式に決定。第1号案件として、栃木県小山市に「栃木小山蓄電所」(1.99MW/8.14MWh)を開発し、同年4月に完成させた。
同蓄電所は、1,457m2の事業用地に、中国・CATL製のリチウムイオン蓄電池を採用した蓄電システムを設置している。アグリゲーターとの運用委託契約のもと、試運転期間を経て、2025年9月より卸電力市場、12月に需給調整市場への参加を予定している。
今回の追加投資計画により、クラダシは本格的に蓄電所の事業展開に乗り出す構えだ。
ここ数年、異業種からの蓄電所事業への参入が相次いでいる。参入企業の多くは設置や系統接続が比較的容易な高圧蓄電所(約2MW/8MWh)から事業を開始する傾向があり、クラダシもこれに倣う形となった。食品関連では、食品卸や不動産、太陽光発電事業を展開する三商が、三重県鈴鹿市で「鈴鹿市稲生山蓄電所」(1.9MW/8.1MWh)の開発を進めており、2026年6月の運転開始を予定している。建設業や商社なども参入を表明するなど、多業種による蓄電所事業への投資が活発化している。