
Goal connect1社のみであった
2025年3月、需給調整市場を運営する電力需給調整力取引所(以下、「EPRX」)に、新たに1社が取引会員として加入した。脱退した会員はなく、2025年3月末現在での取引会員数は90社に達した。
新たに加入したのは、グローバルエンジニアリングの完全子会社として2018年に設立されたGoal connectである。
同社は、VPP(バーチャルパワープラント)に関連する事業を展開しており、2019年度には東京電力が幹事を務めるコンソーシアムの一員として、経済産業省の「オープンプラットフォーム型アグリゲーションビジネス実証事業」に参画した実績を持つ。
この実証事業では、VPPリソースの遠隔制御や統合管理を担うリソースアグリゲーターの上位で統合管理を行い、電力小売や電力市場を通じた取引を想定したアグリゲーションコーディネーターとしての役割を果たした。
需給調整市場は2021年4月に開設され、当初は送配電網協議会(大手電力会社9社の組合組織)が運営を担ってきた。調整力取引の拡大と市場の重要性の高まりを背景に、2024年4月1日にはEPRXを設立、需給調整市場は取引市場として法人化された。