
稼働した(画像:Jパワー)
電源開発(以下、「Jパワー」)は5月27日、同社初となる特別高圧の「北九州市響灘太陽光発電所」(出力:41.2MW/DC、30MW/AC)の運転を開始したと発表した。
発電所は福岡県北九州市にある同社のJパワー若松総合事業所の敷地内に建設された。2023年7月に着工し、当初予定していた2025年3月の運転開始から約2ヵ月遅れての稼働となった。「太陽光第10回入札(2021年度第3回)」において、FIT(固定価格買取制度)価格10.33円/kWhで落札していた。
同発電所は、2024年11月に運転を開始した兵庫県姫路市の「姫路市大塩太陽光発電所」(出力:2.69MW/DC、1.99MW/AC)に続く、2ヵ所目のメガソーラーである。なお、大塩太陽光発電所も同じ回の太陽光入札にて10.34円/kWhのFIT価格で落札したが、その後、FIP(フィード・イン・プレミアム)へと移行し、東京メトロとのバーチャルPPAを締結した。
一方で響灘太陽光発電所については、現時点でFIPへの移行やコーポレートPPAに関する計画は公表されていない。しかしながら、比較的低い水準のFIT価格であることから、今後FIPへの移行とPPAの締結が検討される可能性もある。
Jパワーは2023年度の「J-POWERグループ統合報告書」において、「米国などで実績のある太陽光発電の国内展開に取り組んでいる」と述べ、今回稼働した2ヵ所の発電所をその一例として紹介している。また、同社は太陽光のオンサイトPPAも手掛けているが、今後のメガソーラーの開発計画については現時点で明らかになっていない。