
関西電力は3月9日、岐阜県恵那市の水力発電所「笠置発電所」3号機のリパワリング工事(水車・発電機の一括更新)を完了し、運転を再開したと発表した。
これにより、同発電所の1〜3号機すべての設備更新が完了し、発電所全体の出力が27.5MW増の69.2MWとなった。同社の水力発電所の設備更新による出力増加としては過去最大となる。
笠置発電所は木曽川水系の笠置ダム下流に位置し、1936年に運転を開始した。国土交通省の新丸山ダム建設に伴う水位上昇で、水車を回すための有効落差が減少。これにより出力および発電量の低下が見込まれたことから、発電機能の回復を目的として、2019年9月より1〜3号機のリパワリング工事を開始した。1・2号機は、それぞれ2021年9月と2023年11月に工事を完了し、運転を再開している。なお、最大使用水量は95.17m3/秒増加して261m3/秒となり、これにより発電規模が拡大した。
関西電力は、丸山ダムおよび新丸山ダム下流に位置する2つの水力発電所のリパワリングも実施している。「丸山発電所」は2021年4月に、「新丸山発電所」は2025年3月にそれぞれ運転を再開した。これにより、出力はそれぞれ3MWと700kW増加している。新丸山ダムは建設中で、完成は2036年度以降を予定している。同ダムの完成後には、両発電所の出力がさらに増加する見込みである。
関西電力は現在、一般水力発電所148ヵ所・計3,375MWと揚水発電所4ヵ所・計4,884MWを保有している。