
芙蓉総合リースは3月14日、RSアセットアドバイザーズと連携し、大分県臼杵市に系統用蓄電所(1.96MW/8.34MWh)を開発すると発表した。蓄電所は芙蓉総合リースが単独で保有し、2026年5月の運転開始を目指して開発を進める。
同蓄電所の開発において、RSアセットアドバイザーズが事業用地の選定や取得交渉、系統連系手続き、事業計画の作成など、開発および完成後の運営管理を担当する。一方、芙蓉総合リースは蓄電池メーカーやアグリゲーターの選定を行い、事業の運用を担う。
芙蓉総合リースにとって、この事業は補助金を活用しない蓄電所として、福岡県の筑紫野天山蓄電所(1.96MW/7.83MWh、2025年7月運転開始予定)に続く2件目の事業となる。同社は、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受けており、宮崎県においてバンプージャパン、グローバルエンジニアリングと共同で事業を実施する予定だ。また、芙蓉総合リースは東京都が出資する官民連携の系統用蓄電池ファンドにも出資している。
一方のRSアセットアドバイザーズは、蓄電所事業において、三菱HCキャピタル・エナジーや前田建設工業との協業実績を持つ。
国内においては、再エネの導入拡大に伴い、電力系統の安定化を目的とした蓄電所の需要が高まっており、今後も同様のプロジェクトが増える見込みだ。