
全国の系統連系申請手続きが滞っている
電力広域的運営推進機関は3月14日、2023年第4四半期(4Q)から2024年第4四半期(4Q)にかけて、一般送配電事業者への系統接続の「事前相談」の受付件数が大幅に増加したとする報告書を公表した。
全国10の供給エリアすべてで、「事前相談」と「接続検討申込み」の受付件数が増加した。
1. 「事前相談」受付件数
- 2023年4Q:5,217件→2024年4Q:16,123件(209%増)
特に東京エリアでの増加が顕著で、2023年4Q〜2024年4Qにかけて1,001件から5,121件と5倍に急増した。また、九州エリアは4倍以上、北海道・中国エリアは3倍以上、東北・中部・四国・沖縄エリアは2倍以上の増加を記録した。「事前相談」の次の段階にあたる「接続検討申込み」の電源の内訳により、「事前相談」の多くは系統用蓄電所の開発によるものと見られる。
過去には2017年度に約23,000件だった「事前相談」件数が、2020年度には10,000件未満に減少したが、その後は増加に転じ、2023年度には約26,000件に達した。この増加は、主に系統用蓄電所と非FIT太陽光発電所の開発の急増によるものである。
2.「接続検討申込み」
2-1. 受付件数
- 2023年4Q:1,706件→2024年4Q:3,958件(132%増)
蓄電池の申込みが全体の68%を占め、太陽光発電は30%、残りは風力、水力、バイオマスなどの電源に関する申込みである。特に、九州エリアは4倍以上の増加を記録し、中国エリアは3倍以上、東北・東京・中部・北陸・関西エリアも2倍以上の増加をみせている。
2-2. 回答件数
- 2023年4Q:1,222件→2024年4Q:3,509件(187%増)
回答件数は昨年同期比で大幅に増加したものの、申込み件数がそれを上回ったため、回答待ち件数の減少には繋がっていない。
3.「契約申込み」受付件数
- 2023年4Q:381件→2024年4Q:743件(95%増)
契約申込みの約90%は太陽光発電と蓄電池が占めており、太陽光は50%(378件)、蓄電池は40%(303件)だった。