海帆、サンライフコーポレーションから低圧太陽光50ヵ所を取得予定

2025年9月16日
今回の取得により取得実績は計画の63.9%となる

海帆は9月2日、連結子会社のKRエナジー1号サンライフコーポレーションから低圧太陽光発電所50ヵ所(合計出力:4.8MW/DC、2.5MW/AC)を取得する計画であると発表した。2023年5月にアマゾンデータサービスジャパン(以下、「Amazon」)と締結したバーチャルPPA(出力:31MW/DC、16MW/AC)に基づく取得計画の一環である。

対象となる発電所(各出力:95kW/DC、49.5kW/AC)は、サンライフコーポレーションが建設を担い、工期は約1ヵ月を想定している。KRエナジー1号が10月末までに事前調査を行い、価格調整のうえで個別契約書を締結する。取得予定額は1kW/DCあたり16.8万円で、取得総額は約7.98億円となる見込み。完成後は速やかに電力系統への接続申請を行い、2025年12月末までに50ヵ所すべてを運転開始する計画だ。

海帆は、今回取得する発電所の売電収入を2025年度末までに約900万円と見込んでいるが、非化石証書の販売による収益の見通しは公表していない。

KRエナジー1号はAmazonとのPPAに基づき、当初は2025年3月末までに330件の低圧太陽光発電所を取得・運転開始する計画であった。しかし、資金調達や発電所の取得が遅れ、売電開始期限に間に合わなかったため、8月に契約期限の延長に合意し、運転開始期限を2025年12月末までに設備全体の90%以上、2026年3月末までに100%と変更した。

KRエナジー1号は2025年9月2日時点で161件を取得済みで、このうち130件で売電を開始している。これは計画全体の39.4%に相当し、発電した電力はFPSがアグリゲーターとして電力卸市場で取引を行っている。同社は6月にFitFounderから5MWを確保する基本合意書を締結しており、今回のサンライフからの取得と合わせ、PPA実行のために、複数事業者から電源を取得している。

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