
(画像出典:リニューアブル・ジャパン)
11月14日、東急不動産は太陽光発電等の再エネ開発を行う「リニューアブル・ジャパン株式会社」(以下、RJ)を買収すると発表した。RJの眞鍋勝仁社長によるMBO(経営陣が既存の株主から自社の株式を買い取る企業買収)と東急不動産による上場廃止を前提とした株式の公開買い付けを実施することにより、約300億円で買収すると発表した。
現在、リニューアブル・ジャパンの株式の約16%を保有している東急不動産は、リニューアブル・ジャパンの発行済株式の50%弱を、2024年11月14日の終値538円の2.3倍に相当する1,250円で買い取る公開買付けを2025年1月8日まで実施することを発表。眞鍋氏の資産管理会社であるH&Tが保有する全株式 (約37%) を取得し、残りの株主はスクイーズアウト(強制買取)を余儀なくされる。
RJは最終的には東急不動産の連結子会社となる見通しで、その後、眞鍋氏がRJの株式を15%再取得し、引き続き経営を担う。
東急不動産は、2017年にRJと資本業務提携を結び、RJへの出資を始めた。今回の買収は、FIT(固定価格買取制度)からFIP(フィード・イン・プレミアム)への移行が進む中で行われるものであり、東急不動産はRJを買収することで再エネ発電事業を拡大するとともに、O&M(運営・保守)サービス事業に参入することとなる。