
(画像:東北電力)
東北電力は11月4日、山形県鶴岡市の水力「八久和発電所」の最大出力を従来の60.3MWから63.8MW(+3.5MW)へ引き上げたと発表した。
今回の増強は、水車や発電機などの既存設備をそのまま使用し、水車に流す水量を27.2m3/秒から29.7m3/秒へと増やすことで実現した。既存設備の性能を最大限活用することで出力は約5.8%向上した。
八久和発電所は、1958年3月に運転を開始したダム式水力発電所。同社はこれまでにも設備更新を伴わない出力増強の取り組みを行っている。1例目は新潟県の「第二鹿瀬発電所」で、2022年2月に、水車に流す水量を290m3/秒から315m3/秒へと増やし、出力を55MWから57.2MW(+2.2MW)へ向上させた。
その後も、山形県の「上郷発電所」(15.4MW→16.2MW、2025年5月)、秋田県の「郷内発電所」(13.2MW→14.8MW、2025年6月)で同様の取り組みを行い、既設設備の余力を活用した最大出力の増加は今回が4例目となる。
東北電力は現在、合計約2.5GWの水力発電所を運用している。運転開始から50年以上が経過した老朽化設備についてはリパワリング工事を進めるとともに、今回のように設備更新を伴わず発電効率を向上させる取り組みも実施している。これにより、水力発電の再エネ電源としての価値向上と供給力の強化を図っている。