東京センチュリーとMIRARTH、横浜市で66MWh蓄電所を共同開発、2029年度運転開始予定

2025年9月1日
同蓄電所は東京都の補助金を活用している

東京センチュリーと、MIRARTHホールディングスのグループ会社であるMIRARTHエナジーソリューションズは8月29日、共同出資によりMIRAI東京蓄電を設立し、神奈川県横浜市で特別高圧の系統用蓄電所(12.0MW/65.8MWh)を共同開発すると発表した。2029年度の運転開始を目指す。

同蓄電所は、0.8ヘクタールの敷地にリチウムイオン電池を搭載した蓄電システムを採用する。同事業は東京都の2024年度「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」で採択を受けた12の事業のうちの1件で、約17億円の補助金の交付が決定している。

本件は、MIRARTHホールディングスにとって初の特別高圧蓄電所となる。同社は、2024年6月に神奈川県愛川町における高圧蓄電所(2.0MW/7.4MWh)の開発を公表しているが、運転開始時期については明らかにしていない。

東京センチュリーは、2025年3月にJFEエンジニアリングと共同で、北海道芽室町に蓄電所(20MW/79MWh)を、同年4月に長崎県長崎市で同社初の単独かつ補助金なしでの蓄電所(15.6MW/64.4MWh)の開発を発表している。また、8月には大阪ガス伊藤忠商事と共同で、大阪府吹田市で「千里蓄電所」(11MW/23MWh)の運転を開始した。

同社は、東京都などが出資する日本初の官民連携による系統用蓄電池専業ファンドへの出資や、テスホールディングスの株式取得など、再エネ・蓄電所分野での投資や協業を拡大している。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。