東京ガス、袖ヶ浦発電所を子会社に承継、2025年7月から東京ガスコルザパワーが運営

2025年5月2日
東京ガスは2025年3月に袖ケ浦発電所を竣工した
(画像:東京ガス)

東京ガスは4月25日、LNG火力の袖ケ浦発電所 (出力:97.8MW) における発電事業を完全子会社である、東京ガスコルザパワーに承継すると発表した。これに伴い、同日付で両社の間で吸収分割契約を締結し、効力発生日は2025年7月1日となる。

東京ガスは、今回の承継について「ガスエンジン発電事業に関する経営資源をコルザパワーに集約し、グループの事業運営のさらなる効率化を図るため、本事業に関わる資産及び権利義務をコルザパワーに承継させることとしました」と述べた。

この取り組みは、東京ガスグループにおけるガスエンジン発電事業を集約する取り組みの一環だ。

袖ヶ浦発電所は、ガスエンジン10台からなる起動時間の短い発電所で、再エネの普及に伴う需給変動への調整力としての役割が期待され、東京ガスは2025年3月に東京ガス袖ヶ浦LNG基地内に建設した。 

また同社は、これに先立ち、2022年に千葉県茂原市の「茂原パワーステーション」(出力:110MW)および千葉県袖ケ浦市の「椎の森パワーステーション」(出力:90MW)を取得しており、すでに運用を開始している。今回の袖ケ浦発電所を含めると、ここ数年で約300MWのガスエンジン発電所を導入したことになる。

さらに、東京ガスは同基地内で「(仮称)千葉袖ケ浦天然ガス発電所」(出力:1.95GW)の建設も進めており、2029年度から順次運転を開始する見込みだ。

国内における再エネの導入が急速に進むなか、ガスエンジンの高い起動性と調整力が注目を集めている。

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