日本国土開発、宮城県の50.4MW太陽光をSMFLみらいパートナーズに一部売却

2025年4月21日
松島どんぐり太陽光発電所はFIT価格36円/kWhで
認定を受け、売電している

総合建設会社の日本国土開発は3月31日、宮城県松島町に保有する「松島どんぐり太陽光発電所」(出力:50.4MW)について、同発電所の信託受益権の一部をSMFLみらいパートナーズに売却したと発表した。

売却額と売却した信託受益権の割合は、現時点では明らかになっていない。

両社は、不動産およびエネルギー事業ですでに取引関係があり、今後は同発電所の共同運営を行う予定だ。

松島どんぐり太陽光発電所は、SPC(特定目的会社)である松島太陽光発電が開発し、2020年12月に運転を開始。FIT(固定価格買取制度)の認定を2013年度に受けており、FIT価格は36円/kWh。2040年11月までの20年間にわたり売電する予定だ。

今回の信託受益権の一部売却は、3月24日の日本国土開発の取締役会で承認され、翌25日に譲渡契約を締結。譲渡の実行日は、3月31日。

経済産業省によると、2025年2月末時点で、日本国土開発およびその関連会社は、松島どんぐり太陽光発電所や宮崎県の太陽光発電所(出力:12.6MW/DC)をはじめ、少なくとも17件の高圧太陽光および水力発電所においてFIT又はFIP(フィード・イン・プレミアム)の認定を取得しており、これらの発電所の総出力は10MW/ACを超えている。

また、日本国土開発のウェブサイトには、保有発電所として栃木県の太陽光発電所(18.8MW/DC、13.9MW/AC)も掲載されているが、経済産業省のデータによると、同発電所もSMFLみらいパートナーズに売却した可能性を示唆している。

SMFLみらいパートナーズは、2024年にスマートエナジーとともに、丸紅が保有する非FIT低圧太陽光発電所400ヵ所を一括して取得する契約の締結を発表しており、太陽光発電所の取得を積極的に進めている。

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