
(画像:住友電工)
新出光は3月11日、熊本県長洲町において「長洲蓄電所」(1.99MW/8MWh)の建設を開始すると発表した。運転開始は、2026年11月を予定している。
長洲蓄電所は、経済産業省の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受け、約3.22億円の補助金を受けて実施する。同蓄電所は、住友電工のレドックスフロー電池(RF電池)を採用する予定であり、同補助金の採択を受けた事業では初めてとなる。
長洲蓄電所の施工と保守は、新出光の100%子会社である新出光ファシリティーズが担当する。また、蓄電所の運用については、電源開発がアグリゲーターとして、卸電力市場、需給調整市場、容量市場における電力取引を含めて運営する。
新出光にとって、今回の案件は系統用蓄電所事業への初めての参入となる。
住友電工は、これまでに国内外で50MW/176MWh以上のRF電池を導入している。2024年12月には、自治体新電力の柏崎あい・あーるエナジー向けに1MW/8MWhのRF電池を納入し、その後同じ事業者から同規模の蓄電池を追加受注したことも発表した。