
累計40MWに到達した(画像:新出光)
新出光は5月27日、太陽光発電を活用したオンサイトPPAの導入量が累計で40MWに達したと発表した。
これは、千葉県千葉市にあるエア・ウォーター物流の「千葉低温センター」の屋上に新設した太陽光発電所(出力:347kW)の運転開始によるものだ。年間発電量は、404MWhを見込んでおり、同センターの使用電力量の約18%を賄う予定だ。契約期間は20年間となっている。
なお、運転開始の具体的な時期は公表されていない。
新出光は2025年4月末時点で、全国167ヵ所・合計41.9MWのオンサイトPPAを締結しており、これまでにイオン九州・九州旅客鉄道・住友ゴム工業・シチズンファインデバイスなどが導入。今後は、さらに47ヵ所・合計16.3MWの開発を予定している。
また、同社はFIT(固定価格買取制度)の太陽光発電所を、自社およびグループ会社の新出光ファシリティーズを通じて運営している。さらに、経済産業省の補助事業として、熊本県でレドックスフロー電池を採用した同社初の系統用蓄電所「長洲蓄電所」(1.99MW/8MWh)の開発も進めており、2026年11月の運転開始を予定している。
エネルギーの総合商社である新出光は、太陽光発電所の開発に加えて蓄電所事業にも参入し、事業領域の拡大を目指している。