
(画像:大阪ガス)
大阪ガスは3月7日、日本政策投資銀行、SMFLみらいパートナーズ、みずほリースと共同で兵庫県姫路市に姫路天然ガス発電所3号機(出力:622.6MW)を建設すると発表した。
同3号機は、長期脱炭素電源オークションで落札しており、4社が出資する「姫路天然ガス発電3号合同会社」が事業を実施するが、各社の出資比率は明らかになっていない。運転開始は、2030年度中を予定している。
2016年4月、出光興産との共同出資により「姫路天然ガス発電株式会社」を設立し、出光興産の所有地に発電設備3基を設置し、大阪ガスの姫路製造所より天然ガスを供給する計画を進めていた。その後、2019年9月に、同発電所1・2号機の事業化を決定し、大阪ガスは姫路天然ガス発電を完全子会社化。1号機は2026年1月、2号機は同年5月に運転を開始する予定だ。
現在、大阪ガスは泉北天然ガス発電所(出力:1.1GW)をはじめ、100MW~150MW規模の火力発電所4ヵ所、コージェネレーション発電所2ヵ所のほか、太陽光や風力発電所も保有している。
また、姫路市内では関西電力もLNG火力発電所「姫路第一発電所」の設備更新に向けた環境影響評価手続きを開始しており、発電効率の向上とともに、出力を1.44GWから1.95GW級に引き上げる計画だ。大阪ガスや関西電力の火力発電所への投資は、国内の脱炭素化の流れの中で、石炭や石油火力からLNG火力へ移行していることを示している。