大阪ガスとBSS、計8MWの非FIT・非FIP太陽光を共同開発、2026年7月までに順次運転開始

2025年7月2日
大阪ガスとBSSの共同開発は今回で第4弾で累計の
開発実績は26MWにのぼる見込みだ(画像:大阪ガス)

大阪ガスブルースカイソーラー(以下、「BSS」)は6月27日、非FIT・非FIPの太陽光発電所6ヵ所(合計出力:約8MW)を新たに共同開発すると発表した。開発は、両社が折半出資するS&Dx solar3を通じて行い、2026年7月までに順次運転を開始する。

同共同事業では、BSSがO&M(運用・保守)を担当し、大阪ガスが発電する電力とそれに付随する非化石証書を全量買い取り、オフサイトPPAに活用する。なお、今回の開発では、BSSは投資事業有限責任組合を通じた出資形態に変更している。

大阪ガスとBSSによる共同開発は今回が第4弾となる。これまでに、2022年にS&Dx solar1を設立し、太陽光発電所10ヵ所・合計約8MWを開発した。2023年にはS&Dx solar2を設立し、イオン東北向けに8ヵ所・約6MWを手掛けた。さらに2024年10月にはS&Dx solar3を立ち上げ、日本触媒向けに9ヵ所・約6.4MWを開発している。今回の案件を含め、共同での開発実績は累計31ヵ所・約26MWにのぼる見込みだ。ただし、以前発表された合計出力は約28.4MWであったことから、2ヵ所・合計出力約2MW分の計画が中止または売却された可能性がある。

大阪ガスを中核とするDaigasグループは、2030年度までに「再エネ普及貢献量」を5GWに拡大する目標を掲げており、今回の開発を含めた累計は約3.74GWに達している。再エネ普及貢献量とは、直接自社で保有する再エネ発電容量と、間接的に再エネ導入を支援した結果によるものを合わせた量である。

一方のBSSは、これまでに340MWの太陽光発電所を開発し、880MWのO&M(運用・保守)、150MWの太陽光のリパワリング実績を有する。また、グループ会社のブルースカイアセットマネジメントを通じた資産管理業務も展開しており、2025年1月にはエムエル・パワーが取得した全国16ヵ所・合計25.7MWの太陽光発電所の管理を受託している

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