
(画像:Sonnedix)
大阪ガスは6月27日、福島県相馬市における「相馬坪田太陽光発電所」(出力:40MW)の持分40%をSonnedix Power Holdings(以下、「Sonnedix」)の関連会社から取得したと発表した。
この取引により、同発電所のSonnedixの持分比率は60%となった。また、大阪ガスはこのほかにもSonnedixの保有する発電所の持分を取得しており、両社で保有する発電所は合計7件・合計出力は250MW超となった。
経済産業省によると、同発電所はSPC(特別目的会社)である相馬ソーラーが保有しており、FIT初年度である2012年度に認定を取得し、FIT価格は40円/kWh、買取期間は2040年8月までである。大阪ガスは、東北電力ネットワークとの特定卸供給契約を通じて同発電所から電力を調達し、非化石証書とともに需要家に供給する。
特定卸供給制度では、一般送配電事業者はFIT発電所からの電力を卸電力市場を介さず、発電事業者が指定する小売電気事業者に売電する仕組みである。FIT発電所であることから、非化石証書は大阪ガスが四半期ごとの入札を通じて別途調達することとなる。
相馬坪田太陽光発電所は2022年2月に運転を開始し、年間発電量は約48GWhを見込んでいる。400WのHanwha製太陽光パネルと2.5MWのTMEIC製インバーターが設置されており、同案件のEPC(設計・調達・建設)は大和ハウス工業が担当した。
大阪ガスは、Sonnedixの関連会社が主体の稼働中のFIT発電所に対する40%の持分取得を2022年に開始した。まずは3ヵ所の発電所(合計出力:131MW)の持分を取得し、2023年には栃木県の発電所(出力:42MW)、2024年には岩手県の2ヵ所の発電所(合計出力:40MW)を取得している。
大阪ガスとSonnedixは今後、共同保有する発電所への蓄電池の併設や、コーポレートPPA向けの新規事業の開発も検討している。