多摩川エナジー、グリーンエナジー・プラスから鹿児島県で8MWh系統用蓄電所を取得、同社にEPCを発注へ

2025年11月15日
2025年9月、蓄電所と高圧太陽光の共同開発を発表

多摩川ホールディングスは10月31日、子会社の多摩川エナジーが、グリーンエナジー&カンパニーの子会社であるグリーンエナジー・プラスから、同社にEPC(設計・調達・建設)を発注することを前提に、鹿児島県霧島市の系統用蓄電所(2MW/8MWh)を取得すると発表した。

多摩川エナジーは、2,433㎡の事業用地および発電権利を1.2億円で取得し、開発・建設を含めた総開発費用は5.7億円となる。運転開始時期は現時点では明らかにされていないが、同規模案件の一般的なスケジュールから判断すると、2026年度または2027年度内の稼働が見込まれる。

本案件は、多摩川エナジーにとって初の系統用蓄電所事業となる。同社は、2025年9月に発表したグリーンエナジー・プラスとの協業を通じて、全国で計10件の蓄電所開発を目指しており、そのうち3件を2025年度内に建設する計画で、本案件はその1件にあたる。さらに、両社は合計5MWを目標に、高圧太陽光発電所の共同開発にも取り組む方針を示している。

多摩川エナジーは、2025年4月に「系統用蓄電所事業調査・検討準備室」を設置し、系統用蓄電所事業への参入に向けた調査・検討を進めてきた。同社は2013年の設立以来、主に低圧太陽光発電所の開発を中心に事業を展開し、これまでに陸上風力や水力も含む発電所を全国で400カ所以上開発、累計発電容量は61MWを超える。このうち100ヵ所以上(合計出力:5.5MW)は自社保有案件であり、さらに発電所のO&M(運用・保守)のサービスも手掛けている。

一方、グリーンエナジー&カンパニーは、2029年4月までに累計1GWh規模の系統用蓄電所開発を目指すなど、蓄電所事業の強化に取り組んでいる。その取り組みを支えるため、2025年6月にシンプレクス・キャピタル・インベストメント関連ファンドを引受先とする転換社債型新株予約権付社債および新株予約権を発行し、総額12億円を調達している。

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