
電力を同社の尼崎工場で使用する
(画像:大阪チタニウムテクノロジーズ)
双日と大阪チタニウムテクノロジーズは6月4日、オフサイトPPAを締結したと発表した。発電した電力は、関西電力を通じて、兵庫県尼崎市にある大阪チタニウムテクノロジーズの尼崎工場に供給される予定だ。
双日およびその完全子会社である双日ミライパワーは約200ヵ所の低圧太陽光発電所(合計出力:20MW/DC、10MW/AC)を開発する計画である。これらの発電所は、2025年10月より順次運転を開始し、年間発電量は合計約19GWhを見込んでいる。
なお、双日は2026年度までに3,000ヵ所の低圧太陽光発電所の建設を目標に掲げており、今回の契約はその一環である。
エネハブのデータベースによると、今回のPPAは大阪チタニウムテクノロジーズが公表した初めてのPPAである一方、双日と関西電力はこれに先立ち、JR西日本とのオフサイトPPAも締結しており、現在、太陽光発電所(出力75MW/DC、50MW/AC)を開発中だ。JR西日本の主要路線の運転用電力向けに、2026年度から供給する見込みである。また、関西電力は小売電気事業者として今回の契約を含め、150MWを超える太陽光PPAを締結している。
近年、高圧や特別高圧の発電所と比べて短期間で系統連系が可能な低圧太陽光発電所(50kW未満)への関心が高まっている。また、メガソーラー向けの用地確保が難しくなっていることも一因であり、今後も低圧太陽光発電所を活用したPPAが増えていくとみられる。