北陸電力、石川県で4.88MW水力「明島発電所」を運転再開、リパワリングで年間700MWh増強

2025年9月16日
リパワリングと既存設備の有効活用で出力増強を図る
(画像:北陸電力)

北陸電力は9月2日、石川県白山市の水力発電所「明島発電所」のリパワリング(水車・発電機等の一括更新)工事を完了し、運転を再開したと発表した。これにより、同発電所の出力は180kW増強され、4.88MWに達し、年間発電量は約700MWh増加する見込みだ。

1964年5月に運転を開始した同発電所は設備の老朽化が進んでおり、2022年2月から運転を停止してリパワリング工事を行っていた。

北陸電力は「新中期経営計画」において、2030年代初頭までに再エネ出力を2018年度比で1GW以上拡大する目標を掲げている。同社グループでは150ヵ所超(合計出力:2.1GW超)を運営しており、水力発電所の改修を積極的に進めている。2025年5月には富山県上市町の「馬場島発電所」(出力:21.85MW)、7月には石川県の「白山発電所」(出力:1.58MW)のリパワリング工事を完了し、出力をそれぞれ150kW、110kWと増強している。このほか2029年までに、さらに6ヵ所の水力発電所でリパワリングを予定しており、合計3.6MWの出力増強を見込んでいる。

一方で、既存設備の有効活用も進めており、2025年1月には富山県富山市の「猪谷発電所」(出力:24.8MW)で最大使用水量を増やすことで出力を1.2MW増強し、5月には石川県白山市の「鶴来発電所」(出力:1.6MW)の未利用水を活用した「鶴来古町発電所」(出力:584kW)を新設している。

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