
(画像:九州電力)
九州電力は1月16日、「川内原子力発電所」1号機(出力:890MW)について、定期検査を完了し本格運転を再開したと、同日発表した。同1号機は2025年10月16日から定期検査のために停止していたが、2025年12月21日以降、出力を段階的に引き上げながら、各機器の機能を確認するための調整運転を実施していた。
同1号機の定期検査は「玄海原子力発電所」4号機(出力:1.1GW)の定期検査と一部期間が重複していた。そのため、九州エリアにおける原子力発電の供給力が一時的に低下し、卸電力の市場価格上昇の要因の一つとなった。同4号機は、2025年7月から定期検査を実施し同年10月に通常運転へ復帰する予定だったが、主蒸気系統の検査に使用する弁に不具合が確認されたため再稼働が遅延していた。
九州電力が保有する原子力発電所は、加圧水型軽水炉(PWR)の「玄海原子力発電所」3号機・4号機(合計出力:2.3GW)および、軽水減速・軽水冷却加圧水型(PWR)の「川内原子力発電所」1号機・2号機(合計出力:1.7GW)の計4基で構成されている。なお、玄海原発1号機・2号機はそれぞれ2015年4月および2019年4月に運転を終了している。
川内原発1号機の、次回の定期検査は2027年1月に開始する予定で、「川内原子力発電所」2号機(出力:890MW)の定期検査は本年1月に開始される見通しだ。また、玄海原発3号機(出力:1.1GW)の次回の定期検査は本年7月に開始予定で、同4号機については同年11月に予定されている。
なお、川内原発1号機・2号機は、2011年の東日本大震災後、全国の原子力発電所が運転を停止するなかで、新規制基準を初めてクリアし、2015年に再稼働した原子炉として知られている。