
商号を変更した(画像:丸紅)
丸紅、エネウィル、大阪ガスは、出資する「愛知田原バイオマス発電合同会社」を通じて愛知田原バイオマス発電所 (出力74.95MW)の商業運転を11月26日に開始したことを発表した。
発表によると、同発電所は木質ペレットを燃料に年間約530GWhを発電する予定だという。発電した電力は固定価格買取制度 (FIT) を通じて売電される。同発電所は、2017年9月にFIT認定を受けており、契約期間は20年間である。認定時、20MW以上の一般木材バイオマスのFIT価格は24円/kWhであった。
同プロジェクトのEPC(設計・調達・建設)は日揮ホールディングスが担当。当初の計画では、2024年10月に運転を開始する予定であったが、着工が遅れたことにより、1ヶ月遅れで運転を開始した。
愛知田原バイオマス発電合同会社の出資比率は、丸紅の完全子会社である丸紅クリーンパワーとエネウィルがそれぞれ37.5%、大阪ガスが25%である。
丸紅クリーンパワーと大阪ガスは、その他にもバイオマス発電所に出資しており、大阪ガスは伊藤忠とともに2024年10月に50MWの日向バイオマス発電所 (宮崎県日向市) の運転を開始したばかりである。エネウィルは、愛知田原バイオマス発電所が同社にとって初めてのバイオマス発電所であるが、現在和歌山県に50MWのバイオマス発電所を建設中であり、2025年9月に運転を開始する計画で建設を進めている。