中部電力など、岩手県の1.99MWバイオマス発電所を着工、2026年1月運転開始へ

2024年10月4日
中部電力グループはバイオマス発電の開発を
積極的に進めている(画像出典:タクマ)

9月30日、中部電力稲畑産業と木材輸送業の古里木材物流と共同出資する1.99MWの「矢巾バイオマス発電所」を着工したと発表した。

同発電所は岩手県紫波郡矢巾町にあり、2023年6月に地元の古里木材物流が「古里FICエネルギー合同会社」を設立し、それに中部電力と稲畑産業が出資者に加わった。当初の計画を前倒して着工したが、運転開始は計画通りの2026年1月となる見込みである。

同発電所の工事は、株式会社タクマが担当する。タクマは世界中でバイオマスプラントを640基以上納入している大手であり、2MW級の木質バイオマス発電プラントの受注は11件目となる。

矢巾バイオマス発電所では、主に岩手県産の未利用間伐材や森林整備や素材生産などで発生し、林地外へ搬出されずに放置されている残材を木質チップ化した燃料を利用する。年間発電量の想定は約1.45GWh。発電した電力は、FIT制度(固定価格買取制度)のもとで東北電力ネットワークに全量売電する。

中部電力は2030年頃に向けた再生可能エネルギー拡大目標 (保有・施工・保守を含む)として、2017年度末と比較して3.2GW以上の拡大を目指している。その一環として、2026年度までに国内9ヵ所、合計280MW以上のバイオマス発電所を新設する計画である。

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