
中国電力は4月30日、2025年6月26日付で組織改編を発表した。市場の変化に対応するため、3つの新たな組織を設置する予定だ。
社長直属の「電力事業ポートフォリオ最適化プロジェクト」を通じて、市場取引の最適化に向けた体制を強化する。
これは、電力事業を取り巻く環境が急速に変化する中で、事業構造の柔軟な見直しを目的としたもので、2026年6月末までの期間限定プロジェクトとして設置するという。
また、電力市場の高度化と複雑化に対応し、リスク管理体制を強化するため、「リスク管理部門」を設置する。同部門は、2024年10月に発足した「市場リスク管理高度化プロジェクト」の業務を引き継ぎ、これに伴い同プロジェクトは2025年6月26日付で廃止する予定だ。
さらには、現在建設中の島根原子力発電所3号機(出力:1,373MW)の2030年度までの運転開始を含む、脱炭素関連の長期投資の本格化を見据え、「経営管理部門」を新たに設置する。これにより、従来は経営企画部門が担っていた経営管理業務と、調達本部が行っていた資金調達業務を集約し、必要な投資を着実に推進する体制を整えるという。
今回の組織改編の背景には、卸電力市場の活性化に加え、EEXやTOCOMといった電力先物市場における取引の拡大、さらに第7次エネルギー基本計画における原子力発電所の再稼働への機運が高まっていることなど、エネルギー政策と市場動向の変化があるとみられる。