
レオ・コーポレーションは9月3日、京都府福知山市で計画中の高圧系統用蓄電所に関して、7月に千葉銀行と融資契約を締結したと発表した。
「ちばぎんリーダーズローンNEXT(環境設備型)」による融資総額は5.45億円で、土地購入、地盤整備、蓄電設備、システム導入などに充当される予定である。なお、蓄電所の運転開始時期については現時点で公表されていない。
レオ・コーポレーションは1990年の創業以来、建築・不動産事業で成長してきたが、東日本大震災を機に再エネ事業に参入し、これまでに全国で28MW超の太陽光発電所を開発・保有している。このうちFIT発電所は約190件・合計20MW超にのぼる。
同社は、福岡県八女市での事業を皮切りに、全国11ヵ所で高圧系統用蓄電所(各2MW/8MWh)の開発を計画している。各蓄電所には、Huawei製の蓄電池「LUNA2000-215-2S11」(容量:215kWh)を38基設置する予定であり、今回の案件もこの計画の一環とみられる。
経済産業省は2025年9月から、「FITからFIPへの移行」と「蓄電池併設手続き」を同時に行える手続きの合理化を開始した。レオ・コーポレーションはこの手続きを進め、既存の太陽光発電所について、FIPへの移行と蓄電池の併設を並行して進める方針を示している。