
年間24件・192MWhの蓄電所開発を目指す
フォーシーズHDの子会社であるファンタスティックフォー第1号(以下、「ファンタスティックフォー」)は6月26日、山梨県韮崎市における系統用蓄電所(2MW/8MWh)向けの土地と系統接続の権利を取得することを決議したと発表した。
土地は個人から取得(取得先は非公表)し、系統接続の権利は不二トラストから取得する。ファンタスティックフォーは今後、関係会社と連携して約300坪(約1,000m2)の土地に蓄電所を開発し、アグリゲーターと契約を締結したうえで事業を進める予定である。土地の取得および系統接続の取得は2025年10月初旬頃を予定しているが、運転開始時期および取得価額は非公表としている。
フォーシーズHDは2024年5月に太陽光発電事業へ参入し、同年6月には関東エリアで約3.3MWの発電所売買契約を発表した。2025年2月には、九州の系統用蓄電所(2MW/8MWh)の土地および系統接続の権利をオークモントから取得し、系統用蓄電所事業への参入を表明している。
2025年3月にはHOBE ENERGYと蓄電所事業における業務提携を締結し、蓄電所の共同開発やHOBEの蓄電池やシステムの販売代理を計画しているほか、蓄電所案件への蓄電池やEMSの導入を進めていく。また、2025年3月下旬には不二トラストから群馬県前橋市の蓄電所開発案件を取得しており、今回はそれに続くものである。
フォーシーズHDは化粧品卸を本業としていたが、2024年以降、再エネ分野で急速に事業を拡大している。同社は、2025年6月時点で非FIT案件を中心に107ヵ所・合計出力約20MW/DCの太陽光発電所をデベロッパーとして開発しており、2025年4月には低圧太陽光発電所50ヵ所をオークモントの関連会社への売却を決めた。
また、2025年5月には、不動産事業を中心としたクラウドファンディングプラットフォームを運営するFUNDIと業務委託契約を締結し、第三者が開発する蓄電所案件に対してファイナンスや契約支援を行うなど、支援者としての役割も強化している。