バンプージャパンなど、岩手県で14.5MW「遠野松崎蓄電所」を6月30日に運転開始

2025年6月25日
遠野松崎蓄電所は、バンプージャパンにとって
初の系統用蓄電所である(画像:Tesla)

バンプージャパングローバルエンジニアリング(以下、「GL」)のSPC(特別目的会社)であるJ&Aエナジーは6月23日、岩手県遠野市で建設を進めていた「遠野松崎蓄電所」(14.5MW/58MWh)の竣工式を開催した。運転開始は6月30日を予定している。

同蓄電所は、Tesla製の蓄電池19基を約3,000mの敷地に設置し、東北電力ネットワークの電力系統に接続している。運転開始後は、卸電力市場を通じて電力取引を行う予定だ。

同蓄電所は当初、GLが単独で開発を行っていた。経済産業省の2021年度補正予算「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」の採択を受け、約14億円の補助金が交付されている。現在はJ&Aエナジー(バンプージャパン:出資比率75%、GL:同25%)が事業主体となっている。

遠野松崎蓄電所は、バンプージャパンにとって初の系統用蓄電所となる。同社は国内20ヵ所・合計184MWの太陽光発電所の開発実績を持つ。現在は、福島県と宮崎県で特別高圧の蓄電所2ヵ所(各26MW/110MWh)を開発中で、いずれも2028年の運転開始を目指している。また、両案件は、経済産業省の2024年度予算「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受けている。

これらの大規模蓄電所に加え、同社は上組と共同で「東京都海の森蓄電所」(2MW/8MWh)の開発を進めており、東京都の2024年度「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入促進事業」の採択を受けている

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