ゼック、2.5MWの太陽光ファンドで3.84億円を調達へ、東電EPに売電し収益化を目指す

2025年2月15日
ゼックは主に茨城県で高圧太陽光発電所の開発に
力を入れている(画像:ゼック)

太陽光発電所開発と太陽光投資ファンドを運営行うゼックは、2025年3月より太陽光分譲ファンドを通じて3億8,400万円を調達し、茨城県内に建設予定の太陽光発電所3ヵ所(合計出力:2.5MW/DC、1.9MW/AC)の建設費に充てる計画を発表した。

発電所は行方市、鹿嶋市、鉾田市にそれぞれ建設し、2025年8月1日の運転開始を予定している。発電した電力は東京電力エナジーパートナーとのPPAを通じて売電し、20年間にわたり収益化する見込みだ。

同社がこれまでにファンドを通じて建設した16発電所(13ファンド)は、すべてFIT(固定価格買取制度)を利用して収益化している。

経済産業省によると、ゼックは2024年末時点でFIT(固定価格買取制度)またはFIP(フィード・イン・プレミアム)認定を受けている開発中の太陽光発電所4ヵ所を保有しており、そのうち3ヵ所は「第12回太陽光入札(2022年度第1回)」にてFIP価格10円/kWhで落札した案件である可能性が高い。これらのうち2ヵ所はファンド対象の発電所と一致する可能性があり、ファンド対象の発電所がPPAで収益化するためには、FITからFIPへの移行が必要である。

また、エネハブのPPAデータベースによると、ゼックが茨城県で保有する4ヵ所の太陽光発電所についてパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスに電力を供給するオフサイトPPAが2023年11月に発表された。発電所の運転開始目標は2024年9月とされ、東京電力エナジーパートナーを通じて供給する。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。