
調達合意契約の締結に続くものである
(画像:サンヴィレッジ)
サンヴィレッジは5月19日、華為技術日本(以下、「ファーウェイジャパン」)と、合計500MWhの蓄電池システム調達に関する業務提携契約を5月14日付で締結したと発表した。
ファーウェイジャパンはサンヴィレッジに対して、蓄電池システムの迅速な納品、アフターサービス、関連するトレーニングを提供する予定だ。
サンヴィレッジはこれまでにも、Huawei製の蓄電池システムを採用しており、2025年5月に日本蓄電池が愛知県春日井市で運転を開始した「春日井西尾蓄電所」(2MW/8MWh)ではEPC(設計・調達・建設)を担当し、Huawei製の蓄電池を設置した実績がある。
また、同社は以下の企業のEPCを受注しており、そのいずれにもHuawei製の蓄電池を採用するという。
- アイモバイルの系統用蓄電所(埼玉県比企郡、2MW/8MWh):2025年7月運転開始予定
- グリムズ「伊賀蓄電所」(三重県伊賀市、2MW/8MWh):2025年12月運転開始予定
- グリムズ「豊橋蓄電所」(愛知県豊橋市、2MW/8MWh):2026年1月運転開始予定
- Fujitaka「土山町蓄電所」(滋賀県甲賀市、2MW/8MWh):2026年5月運転開始予定
さらに、サンヴィレッジは、2025年2月にSungrowと500MWhの蓄電池調達に関する基本合意書を締結しており、いずれも標準的な運転継続時間4時間を想定している。これにより、今回の提携を含めて約250MW/1GWhの蓄電池システムを調達することとなる。これは、同社が掲げる全国250ヵ所、合計出力500MWの系統用蓄電所の開発目標の半分に相当する。
開発面では、サンヴィレッジは三菱HCキャピタルエナジーおよび日本蓄電池とそれぞれ100MWの蓄電所開発で提携しているほか、HD Renewable Energyと共同で関東エリアおよび中部エリアで13ヵ所の高圧系統用蓄電所を開発している。同社は、大規模な特別高圧案件と比較して設置や系統接続が比較的容易な高圧系統用蓄電所(2MW/8MWh)の開発に積極的に取り組んでいる。