オブトンジャパン、「Voltaiyo」に社名変更、ICGの支援で太陽光発電事業を拡大へ

2025年5月2日
ObtonとICGの代表者がデンマーク大使館主催の
イベントに出席した(画像:ICG)

デンマークの再エネ開発事業者Obtonは4月29日、日本法人であるオブトンジャパンがIntermediate Capital Group (以下、「ICG」) との提携に伴い、社名を「Voltaiyo」に変更したと発表した。社名の由来は、日本語の「ボルト(電圧)」と「太陽」を組み合わせたものだ。

Obtonは4月1日、世界的なオルタナティブ資産運用会社であるIGCのアジア太平洋インフラチームと提携し、日本市場でのプレゼンスの拡大を目的にパートナーシップ契約を締結。今回、その取引が完了したことを受けて社名変更を行ったという。

Voltaiyoは現在、500MW超の太陽光発電所を保有・運用しており、今後はICGの支援のもと、既存の発電所を活用したブラウンフィールドおよび新設するグリーンフィールドの太陽光発電事業にも取り組み、5年以内に発電容量を1GW以上に拡大することを目指す。

Obtonにとって、日本市場への参入がアジア市場への初めての進出となった。国内での1ヵ所目の事業は、2021年に福島県で取得した31MWの太陽光発電所である。その後、アメリカの再エネ投資会社GSSGと提携し、同じく福島県内で82MWの太陽光発電所を取得。さらに2024年には、FIT(固定価格買取制度)を活用し、合計117MWの太陽光発電所の取得に合意した。 

また、ObtonおよびICGは、4月23日に東京で開催されたデンマーク大使館主催のクリーンエネルギーのイベントにも出席。日本国内における再エネ事業を、両社の連携により推進していくための意見交換も行った。なお、同イベントでは、デンマークの風力タービンメーカーのVestasが、三菱電機および富士電機と、それぞれ風力タービン部品の供給に関する覚書および合意書を締結している

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