
エクセルギー・パワー・システムズ(以下、「エクセルギー」)は10月29日、10月から蓄電池を活用した需給調整市場での取引を開始したと発表した。
第1号案件として、千葉県柏市の「柏の葉スマートシティ」に設置された三井不動産所有の日本ガイシ製のNAS電池システム(1.8MW/13.0MWh)を、同社のEMS(エネルギーマネジメントシステム)で制御し、アグリゲーターとして市場取引を行う。
この取り組みは、柏の葉スマートシティで進められているエネルギー・リソース・アグリゲーション実証事業の一環として実施されている。NAS電池システムは2015年1月に稼働開始し、これまで街全体の平常時のピークカットや電力負荷の平準化に活用されてきた。
エクセルギーは今後、自社開発の蓄電池「エクセルギー電池」を用いて、より高速で応答可能な調整力の創出を目指していく方針だ。さらに、リチウムイオン電池や発電機など多様な設備を組み合わせ、需給調整機能の拡充を図るとしている。
エクセルギーは2011年に東京大学発のベンチャーとして設立され、関西電力、東京ガス、芙蓉総合リースなど複数の大手企業から出資を受けている。すでにアイルランドやイギリスで調整力事業を手掛けており、2024年12月には経済産業省の特定卸供給事業者として登録。国内でも事業基盤の強化と拡大を進めている。
なお、日本ガイシは2025年10月31日、アフターサービスを継続するものの、NAS電池の製造事業から撤退することを発表している。