
低圧太陽光開発を強みとしている
ちゅうぎんエナジーは8月7日、クリーンエナジーコネクトと提携し、オフサイトPPAサービスの提供を開始したと発表した。最初の取り組みとして、両社は同日付で中国銀行と約2MWのオフサイトPPAを締結し、契約容量の一部について電力供給を開始した。
ちゅうぎんエナジーは、岡山県と広島県に計20~21ヵ所の小規模太陽光発電所を新設し、発電した電力を中国銀行の本店を含む9つの事業所に供給する。年間発電量は約2.1GWhを見込んでいる。
クリーンエナジーコネクトは、発電所の開発支援やPPAの運営サポートを担当する。また、ちゅうぎんエナジーは小売電気事業者として登録されていないため、電力供給は小売電気事業者であるクリーンエナジーコネクトが担う可能性もある。
両社は今回のグループ内PPAの事例をもとに、今後はグループ外の企業向けにも同様のオフサイトPPAサービスを展開していく方針である。
ちゅうぎんエナジーは2023年の設立以来、中国エリアの法人向けにオンサイトPPAによる屋上設置型太陽光の導入を進めてきた。2025年6月末時点で、累計47ヵ所(合計出力:約15.5MW)の発電所を運営しており、今回が初のオフサイトPPA契約となる。
一方、クリーンエナジーコネクトは、分散型の低圧太陽光発電所を活用したフィジカルおよびバーチャルPPAを主力事業として展開している。2024年6月末時点での運営規模は約1,500ヵ所(合計出力:130MW)だったが、2025年7月末時点では約2,300ヵ所(合計出力:200MW)まで拡大している。また、これまでにGoogle、Amazon、NTTアノードエナジーなどと最大70MWのPPAを締結している。